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【失敗しない】Webサイトリニューアル前に知っておきたい10の注意点と成功の手順

マワルくん マワルくん
こんな人におすすめ
・サイトが古く、作り直しを検討中
・リニューアルで順位が落ちると聞いて不安
・制作会社の選び方が分からない

「サイトが古くなってきたし、そろそろリニューアルしたい」。そう考えて情報を集め始めたものの、費用も工程も大きく、何から手をつければいいか分からない。そんな状態ではないでしょうか。

先に結論をお伝えすると、サイトリニューアルの成否は制作前の準備で8割決まります。デザインやシステムの良し悪しよりも、「何のために作り直すのか」の整理と、SEO評価を引き継ぐ技術的な準備。この2つを押さえられるかが分かれ目です。

本記事では、リニューアル前に整理すべき基本事項、検索流入を失う「SEO事故」を防ぐ5つの注意点、成功に導く6ステップの進め方、そして制作会社の選び方まで解説します。waltsuは制作を請け負う側であると同時に、自社サイトのリニューアルを発注側として経験した会社でもあります。その両方の視点からお伝えします。

この記事のゴール(読了目安 約8分)

リニューアルで失敗する原因を事前に潰し、目的の整理から公開後の運用まで、自社のプロジェクトを正しい順番で進められるようになる。

結論:サイトリニューアルの成否は「制作前の準備」で8割決まる

サイトリニューアルの成否は「制作前の準備」で8割決まる

リニューアルの失敗は、公開後に発覚します。しかし、その原因のほとんどは制作が始まる前に仕込まれています。まずはこの構造から確認しましょう。

「見た目の刷新」を目的にすると失敗する

リニューアルのきっかけとして最も多いのが「デザインが古く感じる」です。きっかけとしては自然ですが、これをそのまま目的にすると危険です。

見た目だけを刷新しても、旧サイトが抱えていた課題(問い合わせが来ない、情報が探しにくい、更新できない)は解決しません。デザインの刷新は手段であって、目的にはなり得ないのです。「新しくなったのに何も変わらなかった」というリニューアルは、ほぼ例外なくここでつまずいています。

サイトリニューアルでよくある失敗パターン

現場でよく見かける失敗は、大きく3つに分かれます。

1つ目は、目的が曖昧なまま走り出し、デザインの好みの議論に終始するパターン。2つ目は、旧サイトで評価されていたページを整理してしまい、公開後に検索流入が急落するパターン。3つ目は、公開がゴールになり、運用・更新の設計がないまま放置されるパターンです。

いずれも共通するのは、制作中ではなく準備段階の欠落が原因だという点です。次章から、この準備を順に整えていきます。

リニューアル前に必ず整理すべき「4つの基本事項」

制作会社に相談する前に、社内で以下の4点を整理しておくと、その後の工程すべてがスムーズになります。

基本1 リニューアルの「目的(ゴール)」を1つに絞り込む

「問い合わせを増やす」「採用応募を増やす」「ブランドイメージを刷新する」。目的の候補は複数あって構いませんが、最優先を1つに絞ることが重要です。

目的が複数並列のままだと、トップページの設計も導線も「全部盛り」になり、結局どの目的も達成できないサイトになります。最優先の目的が決まれば、デザインや構成の判断基準がすべてそこから導けます。

基本2 現行サイトの「課題」と「残すべき資産」を数値で把握する

感覚ではなくデータで現状を把握します。GA4でよく見られているページと離脱ポイントを、Googleサーチコンソールで検索流入を稼いでいるページとキーワードを確認してください。

ここで特定した「流入を稼いでいるページ」は、リニューアルで守るべき資産です。この棚卸しをせずに構成を白紙から作り直すと、後述するSEO事故に直結します。

基本3 ターゲット(ペルソナ)とユーザー導線を再定義する

「誰が、何を求めて訪れ、どこに辿り着いてほしいのか」を再定義します。旧サイトを作った当時と、現在の顧客層・商材・強みはずれていることが多いためです。

waltsuも自社サイトのリニューアル時は、施策の検討を止めて「誰に・何を伝えたいのか」だけを数日かけて考え直しました。ターゲットを絞り込めたことで、載せる情報と削る情報の判断が一気に速くなりました。

基本4 予算・納期・社内体制(決裁フロー)を整える

見落とされがちなのが社内体制です。誰が窓口で、誰が決裁するのか。デザイン確認は誰が何日以内に戻すのか。

リニューアルの遅延原因は、制作側の作業よりも発注側の確認・決裁の停滞であることが少なくありません。着手前に決裁フローと確認期限のルールを決めておくだけで、スケジュールの精度は大きく上がります。

絶対に防ぐ!リニューアル時の「SEO事故」を防ぐ5つの注意点

リニューアルで最も怖いのが、公開後に検索流入が急落する「SEO事故」です。以下の表は、典型的な5つの事故と対策をまとめたものです。

注意点 怠ると起きること 対策
301リダイレクト 旧URLの評価が引き継がれず順位急落 旧URL→新URLの対応表を作り全ページ設定
高順位ページの削除・改変 流入を稼いでいたページごと消失 事前に流入上位ページを特定し原則残す
title・見出しの意図しない変更 評価されていたキーワードから脱落 上位ページのtitle・h1は原則維持
スマホ対応・表示速度の劣化 ユーザー離脱と評価低下 公開前にスマホ実機と速度を計測
noindex外し忘れ サイト全体が検索結果から消える 公開時にnoindex・robots.txtを必ず確認

注意点1 URL構造の変更時は「301リダイレクト」を徹底する

URLが変わる場合、旧URLから新URLへ301リダイレクト(恒久的な転送設定)を行わないと、旧URLが積み上げてきた検索評価が引き継がれません。旧URLと新URLの対応表を作り、1ページずつ転送先を指定するのが原則です。「トップページに一括転送」は評価を引き継げないため避けてください。

注意点2 評価されていた「高順位コンテンツ」を勝手に削除・改変しない

「古い記事だから」と整理したページが、実は検索流入の主力だった。これが最も痛い事故です。基本2で棚卸しした流入上位ページは、原則そのまま残す。手を入れる場合も、順位を確認しながら段階的に行います。

注意点3 タイトルタグ(title)や見出し構造の意図しない変更を避ける

デザイン刷新に伴い、titleやh1が制作会社側でまとめて書き換えられてしまうことがあります。評価されているページのtitle・見出しは、SEO上の資産です。変更する場合は「なぜ変えるのか」を1ページずつ判断し、一括置換はしないようにしましょう。

注意点4 レスポンシブ対応(スマホ最適化)と表示速度の維持

新デザインで画像や演出が増えた結果、旧サイトより重くなるケースは珍しくありません。多くの業界で訪問の過半数はスマホ経由です。公開前に、スマホ実機での表示と読み込み速度を必ず確認してください。

注意点5 リニューアル直後の「noindex」外し忘れ・robots.txtの確認

制作中のテスト環境には、検索エンジンに載らないようnoindex設定やrobots.txtでのブロックがかけられています。この設定を外し忘れたまま公開すると、サイト全体が検索結果から消えます。単純ですが実際に起きる事故です。公開日のチェック項目に必ず入れてください。

サイトリニューアルを成功に導く「6ステップの進め方」

サイトリニューアルを成功に導く「6ステップの進め方」

準備と注意点を踏まえて、プロジェクト全体の進め方を6ステップで整理します。

STEP1 社内要件の定義(目的、課題、予算、スケジュールの整理)

第2章の4つの基本事項を、社内で文書にまとめます。この段階の解像度が、以降のすべての工程の質を決めます。

STEP2 制作会社の選定・RFP(提案依頼書)の作成

RFP(提案依頼書)とは、目的・課題・要件・予算・納期をまとめて制作会社に渡す文書です。RFPがあると各社の提案を同じ土俵で比較でき、「見積もりの安さ」だけで選ぶ失敗を避けられます。完璧な文書でなくても、STEP1の整理内容を渡すだけで提案の質は変わります。

STEP3 サイト設計・ワイヤーフレーム作成(UI/UX・導線設計)

デザインの前に、ページ構成と導線を設計します。ワイヤーフレーム(ページの設計図)の段階で、「目的のゴールまでユーザーがどう辿り着くか」を確認してください。デザインの見た目より先に、この骨組みを固めるのが正しい順番です。

STEP4 デザイン制作・システム開発・コンテンツ移行

設計に沿ってデザインと開発を進めます。並行して、旧サイトからのコンテンツ移行の対象と、注意点1のリダイレクト対応表を確定させます。デザイン確認は、STEP1で決めた決裁フローに沿って期限内に戻すことが遅延防止の鍵です。

STEP5 テスト・SEOチェック(301リダイレクト等)・本番公開

公開前に、第3章の5つの注意点を一つずつ確認します。リダイレクトの動作、title・見出し、スマホ表示と速度、noindex・robots.txtの解除。公開作業はアクセスの少ない時間帯に行い、直後に主要ページの表示とリダイレクトを実機確認します。

STEP6 公開後の計測(GA4/サーチコンソール)とPDCA運用

公開して終わりではありません。GA4とサーチコンソールで、流入・順位・問い合わせ数を公開前と比較します。順位変動はリニューアル後しばらく続くため、最低3ヶ月は週次で確認し、想定外の下落があればリダイレクト漏れを疑ってください。ここから先が、サイトを育てる本番です。

【プロの視点】信頼できるWeb制作会社(パートナー)の選び方

最後に、制作する側と発注する側の両方を経験した立場から、制作会社選びの判断基準をお伝えします。

最大のポイントは、最初の打ち合わせで「目的」から聞いてくる会社かどうかです。いきなりデザインのテイストやページ数の話から入る会社は、要注意です。デザインの話から始めると、あとから「そもそも何のために作るのか」が問われ、手戻りが発生します。waltsuが自社サイトを作り直したときも、この順番だけは間違えないことを最優先にしました。

そのうえで、次の観点を確認してください。

  • 実績の「数」ではなく、自社と近い目的・規模の実績があるか
  • SEOの引き継ぎ(リダイレクト設計)を先方から話題に出してくるか
  • 公開後の運用・改善まで含めた提案があるか
  • 見積もりに含まれる範囲と含まれない範囲が明示されているか

制作会社は「作ってくれる業者」ではなく、事業目標を共有するパートナーです。価格だけで選ばず、目的への向き合い方で選んでください。

まとめ

この記事の要点

・リニューアルの成否は制作前の準備で8割決まる。見た目の刷新を目的にしない
・着手前に「目的・現状データ・ターゲット・社内体制」の4点を整理する
・301リダイレクトと高順位ページの保全でSEO事故を防ぐ。noindex外し忘れに注意
・制作会社は「目的から聞いてくるか」で見極める

サイトリニューアルは、数十万〜数百万円の投資になる大きなプロジェクトです。だからこそ、制作が始まる前の準備に時間をかける価値があります。目的を1つに絞り、守るべき資産をデータで特定し、正しい順番で進める。この記事の内容をチェックリスト代わりに使ってください。

もし「目的の整理から一緒に考えてほしい」という段階でも問題ありません。waltsuでは、リニューアルの要件定義からご相談を承っています。

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この記事を書いた人

藤井 俊輔

代表取締役

藤井 俊輔/ フジイ シュンスケ

ベンチャー企業の外部CMOや水族館のマーケティング担当などに従事。オンライン/オフライン問わず集客を中心としたマーケティング施策に強み。

システム・アプリ開発Web広告運用Web集客全般
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